最も単純な形式のラスタは、ロウとカラム(グリッド)から成るセル(ピクセル)のマトリックスであり、各セルには温度などの情報を表す値が格納されます。デジタル航空写真、衛星画像、デジタル画像や、スキャンした地図もラスタ データです。

ラスタ形式で保存されているデータは、次のような実世界の現象を表します。
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土地利用や土壌などの特徴を表す主題データ(離散データ)
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温度や標高などの現象を表す連続データ、または衛星画像や航空写真などのスペクトル データ
主題ラスタと連続ラスタを、マップ上のその他の地理データとともにレイヤとして表示できます。
ラスタ データの構造は単純ですが、広範な用途に活用できます。ArcGIS Explorer ではラスタ データの用途が次のように分類されます。
- ベースマップとしてのラスタ
- GIS では一般的に、ラスタ データはその他のフィーチャ レイヤの背景表示として使用されます。たとえば、その他のレイヤの下に正射写真図を表示しておくと、マップ レイヤが空間的に整列し、実際のオブジェクトなどの情報を表していることをマップ ユーザが確認できます。ラスタ ベースマップの 3 つの主なソースとして、航空写真を基にした正射写真図、衛星画像、スキャンした地図が使用されます。
以下に示すラスタは、道路データのベースマップとして使用されます。
- サーフェス マップとしてのラスタ
- ラスタは景観(サーフェス)上で途切れることなく変化するデータを表すのに適しています。ラスタ形式では、連続するデータが 1 つのサーフェスとして効率的に保存されています。ラスタは、等間隔で区切ることによる変化の表現にも適しています。サーフェス マップの最も一般的な例としては地表から計測された標高値のマップがありますが、降雨量、温度、濃度、人口密度などの値によっても、空間的な分析が可能なサーフェスを定義できます。
以下に示すラスタは標高を表しています。標高が低い場所は緑色で表示され、セルが赤色、ピンク色、白色と変化するに従って標高が高くなっています。
- 主題マップとしてのラスタ
- 他のデータを分析することによって、主題データを表すラスタを生成できます。一般的な分析例としては、土地被覆カテゴリによる衛星画像の分類があります。基本的に、この操作ではマルチスペクトル データの値がクラス(植生タイプなど)に分類され、カテゴリの値が割り当てられます。ベクトル データ、ラスタ データ、テレイン データなどの各種ソースからデータを組み合わせるジオプロセシング操作によって主題マップを生成することもできます。たとえば、ジオプロセシング モデルを介してデータを処理し、特定の活動への適合性をマップしたラスタ データセットを作成できます。
土地利用に基づいて分類されたラスタ データセットの例を以下に示します。農地は茶色、水域は青色、裸地は黄色、各種の落葉樹林と常緑樹林は緑色の濃淡、市街地は灰色で表示されています。
ラスタ データをマップに追加する手順
[ホーム] タブの [マップ] グループで [コンテンツの追加] をクリックし、さらに [ラスタ データ...] をクリックします。ラスタ データを選択するためのダイアログが表示されます。
ArcGIS Explorer は、さまざまな形式のラスタ データの表示をサポートしています。具体的には、IMAGINE Image(*.img)、bitmap(*.bmp)、JPEG(*.jpg、*.jpeg)、Portable Network Graphics(*.png)、Graphics Interchange Format(*.gif)、Tagged Image File Format(*.tif、*.tiff)、ARC/INFO & Space Imaging BIL(*.bil)、ARC/INFO & Space Imaging BIP(*.bip)、ARC/INFO & Space Imaging BSQ(*.bsq)、DTED Level 0-2(*.dted)、ERDAS 7.5 LAN(*.lan)、ERDAS 7.5 GIS(*.gis)、JP2(*.jp2)、MrSID(*.sid)、RAW(*.raw)、NTIF(*.ntf)、USGS ASCII DEM(*.dem)、X11 Pixmap(*.xpm)、PC Raster(*.map)、PCI Geomatics Database File(*.pix)、JPC(*.jpc)、J2C(*.j2c)、J2K(*.j2k)、HDF(*.hdf)、BSB(*.kap)、Raster Product Format RPF、CIB、CADRG(*.toc)、DIGEST ASRP & USRP(*.img)の各形式に対応しています。