テキスト ファイルの追加 フィードバックフィードバック E-mail で送信E-mail で送信 印刷印刷

住所または住所の座標情報が含まれているコンテンツを ArcGIS Explorer のマップに追加する場合、そのファイル形式が *.csv ファイル、あるいは値を区切り文字で区切った *.txt ファイルであれば [テキスト ファイルの追加] ウィザードを使用します。このウィザードでは、選択したファイルを読み込み、ファイルについての情報を設定し、ファイル内の各項目についてのメモを作成します。住所情報を格納しているファイルの場合、1 ファイルあたり最大 200 件の住所を配置できます。座標ベースのファイルには、最大で 64,000 個の座標または座標ペアを格納できます。

[テキスト ファイルの追加] ウィザードでの操作の流れは以下のステップのとおりです。ステップ順にそれぞれの説明をお読みください。リンクをクリックすると、詳細説明のセクションにジャンプします。

追加するファイルを参照する手順
追加するファイルを選択するには、[ホーム] タブの [マップ] グループから [コンテンツの追加] → [テキスト ファイル...] を選択します。[開く] ダイアログで、拡張子が「.csv」または「.txt」のテキスト ファイル、または任意の拡張子のファイル(テキストに限る)を参照して指定します。ファイルを選択すると [テキスト ファイルの追加] ウィザードのダイアログが表示されます。[コンテンツの追加] リストを利用する以外に、Windows エクスプローラを使って、「.csv」または「.txt」ファイルをドラッグし、起動中の ArcGIS Explorer インスタンスにドロップする方法もあります。ファイルをドロップすると、[テキスト ファイルの追加] ウィザードの最初の画面が表示されます。 ページのトップ

フィールドの区切り文字を指定する手順
最初の画面には、[ファイル区切り位置] のグループが表示されます。ここではファイルの構造を指定します。[ファイル区切り位置] セクションでは、ファイルの各行の情報をどのようにして区切るかを指定できます。通常、情報の単位はデフォルトの区切り文字であるカンマで区切られます。[カンマ]、[スペース]、[タブ]、[セミコロン] のいずれかを選択するか、画面のテキスト ボックスに文字を入力します。 ページのトップ

ファイルに連続した区切り文字が含まれるように指定する手順
データ フィールドの区切りに複数の文字が使用されている場合は、[連続した区切り文字を一区切りとして扱う] チェックボックスをオンにします。 ページのトップ

値を囲む文字を選択する手順
テキスト修飾子では、テキスト ファイル内の値を囲む文字を選択します。[テキスト ファイルの追加] ウィザードでは、このテキスト修飾子が出現すると、その文字が次に出現するまでの後続のテキストすべてが、そのテキスト中に区切り文字が含まれている場合でも、1 つの値として追加されます。たとえば、区切り文字がカンマ(,)でテキスト修飾子が引用符(")の場合、"Redlands, California" は、Redlands, California として 1 つのセルに追加されます。修飾子がない場合、またはアポストロフィ(')が修飾子に指定された場合、"Redlands, California" は、"RedlandsとCalifornia" という隣り合う 2 つのフィールドに追加されます。ページのトップ

ファイルの先頭レコードがフィールド名を含むかどうかを指定する手順

[先頭レコードはフィールド名を含む] をオンにすると、ファイルの先頭レコードはフィールド名の行として処理されます。[先頭レコードはフィールド名を含む] をオフにすると、区切られている情報の単位に対して一般名が設定されます。これらのフィールド名はフィールド 1、フィールド 2、フィールド 3 のようになります。 ページのトップ

ウィザードでデータがどのように取り込まれるのかを確認する手順
[テキスト ファイルの追加] ウィザードでは、すべてのダイアログの下部に [データ プレビュー] セクションがあります。このセクションでは、[テキスト ファイルの追加] ウィザードでファイル内のデータがどのように取り込まれるのかを確認できます。このセクションの表はウィザードでの設定によって異なります。[データ プレビュー] セクションに表示されるのは、ファイル内の最初の 5 レコードのデータです。

ファイル構造の指定が終わったら、[次へ] をクリックしてウィザードの次の画面に進みます。ここでは、ファイルに含まれるデータの種類、および位置や記述情報の参照先フィールドを指定します。 ページのトップ

標高データを保持するフィールドを指定する手順
[テキスト ファイルの追加] ウィザードで、z 値(標高データ)がファイル内のどのフィールドに格納されているかを指定するには、[標高のソース] のフィールドを選択します。ファイルの追加処理によって、各メモの [配置] プロパティに [任意の高さ] が表示され、[高さ] プロパティに [標高フィールド] の値が表示されます。 ページのトップ

ファイルに含まれるデータの種類を指定する手順
ファイルに含まれるデータの種類を指定するには、[テキスト ファイルの追加] ウィザードで [位置情報のソース] の 3 つのオプションのいずれか 1 つを選択します。

座標系
ファイルのテキストがどの座標系であっても読み込むことができます。ドロップダウン リストにデータの座標系が表示されない場合は、[<その他 ...>] をクリックすると、投影座標系および地理座標系を含む広範なリストが表示されます。デフォルトでは、座標系は GCS_WGS_1984 に設定され、対応する座標フィールドは [経度] と [緯度] になります。

緯度/経度
ファイルに緯度/経度の座標ペアが含まれている場合は、[緯度経度の座標値を含む] オプションを選択して、X 座標(経度)を保持するフィールドの名前と Y 座標(緯度)を保持するフィールドの名前を指定します。座標の形式は、度(10 進)(DD)、度 分 秒(DMS)、度 分(10 進)(DDM)のいずれかになります。どの形式の座標でも、西または南の四分儀を表すために数値の前にマイナス記号が付くことがあります。また、半球を表す文字(E、W、N、S)を使用することもできます。DMS 形式の座標では、値が ° ' " などの特殊文字(別のダイアログまたはアプリケーションからコピーして貼り付ける座標に使用されているものなど)、またはスペースで区切られることがあります。以下に、有効な緯度/経度の座標形式を示します。

緯度経度
45-45
45°30'30"N45°30'30"W
45 30 30 N45 30 30 W
45.50833-45.50833

US National GridとMGRS
ファイルに USNG や MGRS の座標が含まれている場合は、[US National Grid または MGRS 座標値を含む] オプションを選択して、座標を保持しているフィールドの名前を指定します。以下のリストに、有効な形式の MGRS(U.S. Military Grid Reference System)および USNG(US National Grid)位置決定を示します。位置決定にはスペースが含まれることがあります。

位置決定の精度桁数説明
18SUH100,000 メートル0地域の広さ
18SUH6410,000 メートル2都市の広さ
18SUH67431,000 メートル4近隣地区の広さ
18SUH678432100 メートル6サッカー競技場の広さ
18SUH6789432110 メートル8小規模住宅の広さ
18SUH67890432101 メートル10駐車場の一区画の広さ
住所
ファイルに住所が含まれている場合は、[住所情報を含む] オプションを選択して、画面下部の [次へ] ボタンをクリックします。次に表示される画面で、住所の各要素を保持するフィールドを指定します。


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座標位置または記述情報の名前を保持するフィールドを指定する手順
[テキスト ファイルの追加] ウィザードでは、指定したファイルの処理が終わるとメモ情報が作成されます。この情報を後で調べたり、ナビゲートしたり、他の作業で使用したりできます。位置を識別するための情報は、[位置情報のソース] フィールドから提供されます。

[タイトル] フィールドのコンテンツは、[コンテンツ] ウィンドウのメモのリストで位置を特定するために使用できます。[コンテンツ] ウィンドウで使用されるデフォルトのテキストは座標ペアまたは座標であるため、このようなタイトルが役に立ちます。

[説明] フィールドのコンテンツは、位置に関連付けられたポップアップ ウィンドウに配置されます。このコンテンツには、単語レベルから HTML マークアップ(Web サイトへのリンクなど)まで、任意のタイプのデータを使用できます。詳細については、「テキスト ファイルおよびメモ内の HTML マークアップについて」をご参照ください

[説明] フィールドには、ファイル内のフィールド名の他に [<すべてのフィールド>] という項目も表示されます。
この項目を選択すると、メモのすべてのフィールド値が、位置に関連付けられたポップアップ ウィンドウ内に表示されます。ArcGIS Explorer では、フィールド値はフィールド名の後に付けられて個別の行に配置されます。フィールド名を省略形にするなど、テキストを編集する場合は、そのメモに関するポップアップ ウィンドウを表示してテキストを編集できます。

場合によっては、[タイトル] フィールドと [説明] フィールドが同一であったり、どちらか 1 つのフィールドのみを指定したいことがあります。もっともよくあるケースは、位置を特定し、別のフィールドを使ってデフォルトの情報を補足する場合です。ただし、この機能は緯度経度座標系の USNG または MGRS 座標の場合のみ使用できることに注意してください。[完了] をクリックして、操作を完了します。 ページのトップ

住所フィールドおよび任意のデータ定数を指定する手順
テキスト ファイルに含まれる住所データには、すべてが 1 つのフィールドに記述されるものと、複数のフィールドに分かれて記述されているものがあります。すべてが 1 つのフィールドに記述された住所は以下のようになります。

StreetAddress, Description
380 New York Street Redlands CA 92373, Esri Corporate Headquarters

これは、[1 フィールド] オプションをオンにし、[住所] フィールドで StreetAddress という名称のフィールドを選択した場合です。

複数のフィールドに分かれて記述された住所は以下のようになります。

Street, City, State, Zip, Description
380 New York Street, Redlands, CA, 92373, Esri Corporate Headquarters

複数のフィールドで住所が構成されている場合は、各部分をどのフィールドに保持するかを指定する必要があります。上記の例では、[街区] フィールドに Street を、[都市] フィールドに City を(以下同様)指定しています。

ファイルに [都市] フィールドや [州] フィールドが含まれておらず、すべての住所が同じ州の同じ都市にあることが分かっている場合は、該当するチェックボックスをオンにして、以下のように定数値を入力することができます。

住所フィールドと任意の定数を指定したら、[完了] をクリックします。 ページのトップ

ファイル内に含まれる場所をマップ上に表示する手順
[テキスト ファイルの追加] ウィザードで必要な情報をすべて指定したら、[完了] をクリックします。ArcGIS Explorer は、与えられた情報とファイルに基づいて、できるだけ多くの位置整合を試みます。200 件を超える住所を含むファイルの場合、ArcGIS Explorer は処理可能な最初の 200 件の住所整合を行いますが、残りの住所については、住所が 200 件以下になるようにファイルを複数に分割する必要があることを通知します。座標の場合は数に制限がないため、このメッセージは表示されず、ArcGIS Explorer によって処理可能なすべての位置が特定されます。座標情報を保持する行の数に制限はありませんが、ファイルに 1000 個を超えるレコードが含まれている場合は、最初の 1000 個のメモだけが表示されます。その他のメモも存在してはいますが、最初は非表示になっています。いずれの場合も、メモは [コンテンツ] ウィンドウ内の、当初選択したテキスト ファイルと同じ名前のフォルダ内に表示され、位置にはデフォルトのシンボルで目印が付けられます。その他のメモの場合と同様に、これらのメモについてもコンテキスト メニューを使用できます。これには、シンボルの変更が含まれます。 ページのトップ

シンボルを選択する手順
[テキスト ファイルの追加] ウィザードが完了すると、対応付けられた位置が、デフォルトのシンボルによってマップ上に表示されます。これらの位置の一部または全部を [コンテンツ] ウィンドウで選択し、右クリックして [シンボル] を選択します。

または、リボンの [表示設定] タブを選択し、[シンボル] グループ内のシンボルを選択します。

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同じファイルを追加する手順
作業の一部として、毎回同じファイル名を使ってメモを作成したり、既存のファイルに追加したりする場合があります。[テキスト ファイルの追加] ウィザードは、以前に同じ名前が使用されたことがあるかどうかを確認し、使用されたことがある場合は最初に指定したパラメータの使用を推奨するので、すべての設定を再入力する必要がありません。そのために、[テキスト ファイルの追加] ウィザードは、最初にインポート対象に選択したファイルと同じフォルダ内に、元のファイルと同じ名前で拡張子が「.etx」のファイルを作成します。[テキスト ファイルの追加] ウィザードを実行する前に、このフォルダに対する書き込み権限があることを確認することができます。 ページのトップ

操作を中断する手順
ArcGIS Explorer が位置の検索を開始する前に、何らかの理由で操作を中断する場合は、[キャンセル] をクリックします。 ページのトップ

ファイル内のフィールドの名前を指定する手順
テキスト ファイルに、特定のテキストを使用するフィールド名が含まれている場合、[テキスト ファイルの追加] ウィザードは、それらの名前を認識して該当する画面内の対応するフィールドに自動的に関連付けます。ファイルを読み込むときは、この機能を利用すれば時間がかかりません。フィールド名は、ファイルに複数のフィールドが含まれている場合でも常に変更可能です。[テキスト ファイルの追加] ウィザードによって認識されるテキスト文字列と、それらの文字列が割り当てられるフィールドを以下に示します。

テキスト文字列関連付けられるフィールド
lon
long
longitude
x
x-coord
x-coordinate
[経度] フィールド
lat
latitude
y
y-coord
y-coordinate
[緯度] フィールド
ele
elev
elevation
elevrawft
floor
height
z
z-coord
z-coordinate
z-value
[標高] フィールド
title[タイトル] フィールド
description[説明] フィールド

テキスト文字列では、大文字と小文字が区別されません。つまり、"description" は "Description" と同じように処理されます。さらに、"z value" のようにハイフンのないフィールド名も "z-value" のようにハイフンのある値と同じように処理され、どちらも有効なフィールド名です。 ページのトップ