ArcGIS Explorer SDK |
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ArcGIS Explorer には、SDK(Software Developer Kit)が含まれています。SDK の目的は、ArcGIS Explorer アプリケーションにプラグインするアドインを構築するために ArcGIS Explorer API(Application Programming Interface)を使用する開発者を支援することです。
アドインは任意のカスタム コードを実行できるため、アドインを使用して標準の ArcGIS Explorer インタフェースにさまざまな機能を追加できます。アドインは、インターネットからデータや画像を取得する、リモート データベースを検索する、リモート サーバ上でジオプロセシング タスクを実行して結果から情報を抽出するといった目的に使用できます。
また、アドインは、ArcGIS Explorer のオブジェクト モデル内の他のクラスと対話するためにも使用できます。たとえば、既存のレイヤや結果についての情報を調べたり、他のアドインを実行したり、マップにコンテンツを追加してローカル ベクタ レイヤ内でフィーチャを検索したりすることができます。
ArcGIS Explorer API には、アプリケーションを拡張する手段として、ボタン、チェック ボックス、コンボ ボックス、ドッカブル ウィンドウ、エクステンション、ギャラリーという 6 タイプのアドインが備わっています。それぞれのタイプのアドインは、ESRI.ArcGISExplorer.Application 名前空間の抽象クラスから派生して .NET に実装されます。
ArcGIS Explorer API は、Microsoft .NET 3.5 Framework Service Pack 1に依存しています。.NET Framework は、アドインの開発と配布を成功させるために不可欠です。Microsoft Visual Studio 2008 または 2010(.NET 開発環境)は、アドインの開発に必須です。.NET Framework は ArcGIS Explorer のインストール要件であるため、アドインの配布先コンピュータにインストールされています。ArcGIS Explorer API は、Microsoft Visual Studio 2008 および 2010 のすべての現行エディション(Express から Enterprise まで)をサポートしています。また、アドインの開発では、2 つの .NET 言語(C# と VB.NET)がサポートされています。
Microsoft Visual Studio と ArcGIS Explorer API を使用して、アドインを開発できます。Visual Studio でアドインを作成すると、そのアドインは DLL(ダイナミック リンク ライブラリ)ファイルとしてコンパイルされ、アドインファイル(.eaz)にパッケージ化されます。ArcGIS Explorer でそのアドインファイルをポイントすると、ArcGIS Explorer はファイルをアドインとして認識し、[ArcGIS Explorer アドイン] ダイアログを使用してアドインを ArcGIS Explorer で利用できるようになります。
注意 アドインは、ArcGIS Explorer で実行可能な唯一のプログラムによるカスタマイズです。ArcGIS Explorer 向けに他のタイプのカスタム クラスを作成することはできません。また、ArcGIS Explorer の機能を他のアプリケーションに組み込むことはできません。プログラムによらないアプリケーションの表示設定のカスタマイズは、アプリケーション構成ファイルを使用して実行できます。
アプリケーション構成について
アドインを作成するには、ArcGIS Explorer SDK をインストールする必要があります。概念およびコンポーネントに関するヘルプに加えて、ArcGIS Explorer SDK では、開発者が ArcGIS Explorer API を最大限に活用できるようにする多くのリソースが Visual Studio IDE に統合される形でインストールされます。
ArcGIS Online には、ArcGIS Server に関する情報が掲載されており、ArcGIS Explorer で表示可能なレイヤが公開されています。アドインの作成の詳細については、ArcGIS Explorer の開発者向けヘルプをご参照ください。